コラム
【ドローン撮影の費用相場】ケース別の価格や空撮料金の内訳、外注するメリットを徹底解説
投稿日/2023.07.10
「印象的なドローン動画を撮影したいけど、許可申請も難しそうだし自分ではいい絵が撮れなさそう」「プロのドローン撮影業者に依頼したら、実際に費用ってどれくらいかかるの?」…今回は、そんなドローン撮影費用に関する疑問を解決します。
この記事では、ドローン撮影を外注に出した場合の費用相場やその内訳、撮影のケースごとの相場まで詳しく解説するので、外注するメリットまで十分に理解しておきましょう。
ドローン撮影の費用別の価格相場
ドローン撮影業者に依頼した場合の費用相場は、10~30万円です。基本の撮影料+編集にかかる費用で、おおよそ20万円程度となります。
ドローン撮影の費用相場
- 撮影の基本料金
- 機材費(機体の費用)
- クルーの人件費
- 追加フライト費
- 映像・画像の編集費
- 出張・交通費
- 撮影関係の申請費
- ロケハンの費用
さらに、画質や撮影内容・環境によっては、高画質カメラやドローン機体を使用することになるため、その分の費用が上乗せさせて30万円程度という概算です。
撮影の基本料金
ドローン撮影の基本料金は4~10万円が相場です。
撮影する環境や天候にもよりますが、飛行時間25~40分程度の撮影分に相当します。バッテリー2~3本分です。
画質にこだわる場合や、長時間の撮影、難しいシチュエーションで人員が必要になった場合は、さらに追加料金が加算されます。
機材費(機体の費用)
機材費とは、撮影に使うドローン機体を変更する際の追加費用で、2~5万円程度が相場です。
通常のドローン撮影では、小型~中型のドローンを使用します。ただし、撮影当日の天気やコンディション、高画質の撮影を希望する場合は、さらにスペックの高い機種に変更します。
機材費とは、この機体変更の差額分と考えておけば良いでしょう。
クルーの人件費
撮影のシチュエーション次第では、クルー増員で1人あたり2万5,000~4万円の人件費がかかります。
大型ドローンを使用しての撮影や、撮影の難易度が高い場合は、撮影クルーの増員が必要です。
通常は一人で操作できるドローン撮影も、難易度の高い大型ドローンの場合は、操縦とモニターの確認作業の分業制となります。質の高い映像や難易度のを撮るためには、それだけの人件費が必要です。
追加フライト費
業者に依頼しての撮影では、事前に撮りたいシーンを業者と打ち合わせし、料金内に納めるように内容を詰めていきます。しかし、クライアントの都合で「やっぱりあの角度でこんなシーンがほしい」という要望が出てくることもあるでしょう。
クライアント側の事情での追加フライトをする場合は、2~4万円の追加料金となります。1フライトあたり10~15分程度の撮影です。
天候や電波などの不測の事態による再撮影の場合は、キャンセル料・追加フライト費の発生はドローン撮影業者によって異なります。事前に確認しておきましょう。
映像・画像の編集費
動画を撮っただけではそのまま使えません。映像を繋いで、トリミングなどの編集作業が必要です。
ドローン撮影業者によって、基本料金(10~30万円)に編集費が含まれていることもあれば、基本料金とは別に編集費(5~15万程度)を設定している会社もあります。オープニング動画・エンディングロールなど、特別な演出を付けたい場合は追加の編集費が必要です。
空撮に特化し、編集なしで撮影データのみ納品するという業者もあるので、見積もり内容を十分に確認してください。
出張・交通費
ほとんどのケースで出張費が別途発生します。遠方で撮影する場合は、撮影機材の運送も大変な作業です。交通費・宿泊費がどのくらいかかるかを事前に確認しておきましょう。
後述のロケハンでも、この出張・交通費が関わることもあります。
撮影関係の申請費
ドローンは飛行させるだけでも、警察や自治体などの申請が必要です。申請手続きは個人で行うと必要書類を集めるだけでもかなりの期間を要しますが、プロのドローン業者であれば短期間で効率的に申請できます。
申請費は業者・申請する内容によって数千円~数万円と異なるので、その都度確認しましょう。
撮影関係の申請費が発生する業者もあれば、特別な場所を除いて申請費をサービスとして扱う業者もあります。
ロケハンの費用
ロケハンとは、ロケーション・ハンティングの略で、撮影場所の事前調査の意味です。撮影場所を下見し、拠点になる場所の確保やカメラアングルなどを確認します。
撮影トラブル防止やクオリティのために、ロケハンを重要視する会社もあります。クルーの交通費・宿泊費をロケハン代としてクライアント側が負担します。
【ケース別】ドローン撮影の費用相場
ドローン撮影は目的とする撮影シーンによっても費用相場が異なります。シーンによってはドローン機体を使い分けての撮影になるためです。
ケースごとの費用相場
- 小型や中型のドローンで撮影のみを依頼する場合:5~12万
- 大型ドローンによる撮影と映像の編集を依頼する場合:20~45万
ここからは、ケースごとの撮影費用の相場について解説します。
小型や中型のドローンで撮影のみを依頼する場合
小型・中型ドローンのみの撮影で事足りる場合は、拘束時間2時間程度で5~12万円が相場です。
参考として、ドローン撮影業者「ドローン東京」では、拘束時間1時間で映像撮影料5万円~となっています。
大型ドローンによる撮影と映像の編集を依頼する場合
大型ドローンを使用したダイナミックな撮影は、その後の映像編集も含めて20~45万円が相場です。
撮影現場が増える・編集に特殊な演出を入れるなどの作業が発生すると、さらに料金が加算されます。
予算が決まっている場合は、見積もりの段階で機体や編集作業の内容などを細かく話を詰めておく必要があります。
ドローン撮影をプロに依頼する際の5つの注意点
ドローン撮影業者への外注は、許可申請や撮影技術でも個人で行うより効率的かつ、品質が期待できます。しかし、契約を結んでから思わぬトラブルが発生し、プロジェクトの進行に影響が出てしまうリスクもあるため、外注先選びも重要です。
ドローン撮影を外注する際の注意点5つ
- ドローン撮影の目的を外注先と共有
- キャンセル料が発生するタイミングを確認
- ドローン撮影のサンプル作品や過去の実績を確認
- 保険に加入しているかを確認
- 国土交通省の許可を取得しているかチェック
ドローン業者選びのトラブル防止のためにも、上記の注意点を押さえておきましょう。
①ドローン撮影の目的を外注先と共有する
「どのような映像を撮りたいのか」「被写体は何か」「映像を何に、どのような演出に使いたいのか」という目的の共有は重要です。
目的がはっきりしないまま撮影を進めると、外注側とクライアント側での齟齬が発生し、イメージしたものと違う映像になってしまう危険もあります。数多の実績を持つドローン業者であっても、情報共有なしでは十分起こりうることです。
ただ街並みを撮影するだけでも、「飛んでいる鳥の目線のような、躍動感ある演出がほしい」など、目的と具体的なイメージを共有しましょう。
②キャンセル料が発生するタイミングを確認する
天候やクライアント側の事情によって、撮影が延期・キャンセルになるケースもあります。キャンセル料がいつから発生するのか、事前に確認しておきましょう。
撮影延期の場合は、順延は何回までなら料金が発生しないのかも把握しておくと安心です。
③サンプル作品や実績を確認する
ドローン撮影業者の技術力を知るためには、過去の制作事例やサンプル動画のチェックは不可欠です。技術力の低い業者に依頼して、「こんなはずじゃなかったのに」とならないよう、ホームページ等に掲載されている過去の制作事例やサンプル動画を確認してください。
ドローンの操縦スキルだけでなく、撮影・編集スキルまで納得して依頼できるかを精査して、業者を選びましょう。
サンプル作品映像のチェックポイントとして、ホワイトバランスや映像の傾きに問題はないか、映像が全体的に暗くないか、被写体や背景は正しく写っているかなどがあります。
④保険の加入状況を確認する
ドローンの操縦経験10年以上のベテランであっても、現場の環境やトラブル、判断ミスによって事故が起こることはあります。不測の事態に備えて、保険の加入は必要です。
実際にあったケースとして、機体トラブルによってドローンが墜落し、墜落先で人的被害が発生しています。
万が一を想定して、対物・対人賠償のドローン保険に加入した業者を選びましょう。賠償保険加入の有無は、ホームページに記載している業者も多いです。
⑤国土交通省の許可を取得しているかチェックする
2022年6月より、100g以上のドローンを飛行させるためには、国土交通省の機体登録が義務化されました。また、撮影場所によっては航空法や条例によって飛行禁止区域として規制されていることもあり、ドローン飛行には国土交通省の許可が必要です。
「料金の安さで選んだ業者が実は無認可だった」ということのないよう、申請まで実績を十分に持つ業者を選んでください。
国土交通大臣認定の包括申請を取得している業者であれば、依頼~撮影までスピード対応も期待できます。
ドローン撮影をプロに依頼するメリット
「撮影コストを抑えたい」「自分で空撮したい」と自力でなんとかしたい人の前に立ちはだかるのが、許可申請の煩雑さと空撮のクオリティです。操縦・編集スキルや使用機材によって、ドローン撮影の質は大きく異なります。
プロにドローン撮影を依頼するメリット
- 高画質でインパクトのある映像・画像を撮影できる
- 法令違反を避けられる
- 競合他社との差別化を図れる
ここでは、ドローン撮影のプロに依頼するメリットについて解説します。
高画質でインパクトのある映像・画像を撮影できる
撮影映像のクオリティの高さは、飛行実績も撮影実績も積んだプロのドローン業者だからこそ。
狭い場所や崖・ビルの谷間など、人の立ち入りが難しい場所でも撮影できるのがドローンの魅力です。実績豊富な業者であれば、フライト時間も数百時間に及びます。安定した飛行技術と映像の組み合わせにより、視聴者によりインパクトを与える作品に仕上がります。
近年は、4K対応の高画質録画ができるドローン機体を扱い、高機能・高品質を売りにする業者も増えてきました。自然やイベント、街並みなど、撮影シーンに最適な機材で撮影してくれます。
法令違反を避けられる
ドローンを飛行させるためには、航空法や小型無人機等飛行禁止法、各条令といったさまざまな法律を遵守した申請が必要で、非常に煩雑です。
自分でドローン撮影を行う場合、申請漏れによって企業イメージが台無しになってしまうというリスクも否定できません。
プロのドローン撮影業者であれば、撮影場所によって必要な許可申請を網羅しているため、「うっかり法令違反」も避けられます。
競合他社との差別化を図れる
ドローン撮影による演出は、通常の撮影では出せないダイナミック感が特徴です。見る人にインパクトを与える分、CMや映像作品で他社との差別化も図れます。
印象に残る動画があればSNSでも拡散されやすく、不特定多数のユーザーへの高い宣伝効果も期待できます。
ドローン撮影を依頼するなら「ドローン東京」
ドローン撮影も、個人のクリエイターから会社までさまざまな業者があり、扱う機材や包括申請取得の有無、飛行時間や撮影実績、品質も大きく異なります。
「ドローン東京」は、広告や販促用ドローン撮影、YouTubeなどの映像制作などに多数の実績をもつプロフェッショナルです。
国土交通大臣認定の包括申請(日本国内、1年間)を取得しており、どのようなシーンでも計画から撮影実施までスピーディな対応が可能。撮影環境に応じた多くの機体を保持し、ハイクオリティな4Kにも対応しています。機体は全て航空局許可取得済みです。
ドローン東京 費用例
- 映像撮影料:1日あたり税別20万円(移動できる範囲で1日2現場まで同一料金)
- 編集費:5万円(編集が不要な場合は編集費は発生しません)
- クルー費(アシスタント費):3万円
- 各種申請費:サービス(海上保安庁など一部有料の場合もあり)
撮影内容やホームページへの掲載許可によって、費用は変わります。ドローン東京のホームページでは、実際の実施予算例もあるので参考にしてください。
ドローン撮影の費用に関するよくある質問
ドローン撮影業者の利用を検討中の方にむけて、ドローン撮影に関する疑問・質問をピックアップしました。
よくある質問(例)
- ドローン撮影の見積もり
- 格安のドローン撮影は大丈夫なのか
ドローン撮影の見積もりはできる?
見積もりは可能です。撮影環境や内容によって金額が異なるため、事前に情報を十分に共有しましょう。実績の少ない業者では、許可申請に時間がかかるケースもあります。撮影希望日や場所も伝えておきましょう。
ドローン東京ではホームページのお問い合わせフォームで、撮影内容や料金について気軽に相談できます。
格安のドローン撮影でも平気?
できるだけコストを抑えたいと思うのは、全ての担当者に共通すること。しかし、料金だけで業者を選んでしまうと、大きなリスクを背負うことも知っておきましょう。
ドローン業者による撮影では、撮影に使用する機材・フライト数・フライト時間・スタッフの人数などで価格が異なります。安全と質の高さを維持するために、ドローン操縦と撮影のスタッフを分ける業者も少なくありません。
格安の業者は、料金が高い業者よりもクオリティが悪くなる可能性もあります。CMやPVの動画の質は顧客からのイメージにも直結するので、料金重視で保険や許可がない業者を選ばず、安全や質も考えて選んでください。
まとめ:ドローン撮影の費用相場を把握しよう!依頼するなら見積もりを!
ドローン業者の費用は、概ね10~30万円が相場です。その中に、基本料金や編集費が含まれており、機体や撮影環境、その後の編集作業などでオプション料金が追加となります。
ドローン撮影費用(相場10~30万円)の内訳
- 撮影基本料金:4~10万円
- 機材費:2~5万円
- クルーの人件費:2万5,000~4万円
- 追加フライト費用:2~4万円
- 編集費:5~15万円/基本料金に含まれる会社もあり
- 出張・交通費
- 撮影関係の申請費:基本料金に含まれる会社もありロケハンの費用
「できるだけ安く抑えたい」からと料金だけで業者選びをしてしまうと、「安かろう悪かろう」になってしまうケースもあるので、だいたいの相場と内訳を把握した上で検討してください。
まずはドローン撮影業者に見積もりを依頼してみましょう。撮影希望日、撮影イメージ、撮影場所などの情報を共有することで、オンラインでも簡単に見積もりしてもらえます。