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【動画あり】屋内でもドローン撮影できる!室内空撮の活用事例や注意点も解説

ドローンによる撮影は、屋外だけでなく屋内でも活用の幅が広がっています。採用活動のためのオフィス紹介映像や、イベントの記録、設備点検など、建物内だからこそ求められる映像ニーズはさまざまです。

本記事では、室内空撮の主な活用シーンや、実際の室内空撮映像・屋内撮影での注意点などを解説します。

 

屋内でのドローン撮影は可能?規制はある?

屋内でのドローン飛行は、航空法の適用外です。そのため、屋外のように許可申請や飛行制限空域に関する規制を受けることなく飛行・撮影ができます。

たとえ100g以上の機体であっても、屋内であれば航空法による飛行許可は不要です。

ただし、後述する「屋内」の定義についての理解や、施設管理者の同意や電波の取り扱いについては、別途注意が必要です。

 

ドローン飛行における「屋内」の定義

ドローンの飛行が「屋内」と見なされるかどうかは、国土交通省の通達「無人航空機に係る規制の運用における解釈について(※1)」(令和7年3月28日改正)により、次の2つのケースが示されています。

 

■ 開口部があっても、内部と外部が明確に区別された空間

建物内で窓や扉が開いていても、その空間が明確に内外を分けており、ドローンが屋外へ飛び出す可能性が低ければ「屋内」と見なされます。(例:窓・扉の開いた建物、トンネル内部、地下道内部、煙突内部など)

■ ドローンのサイズより細かいネットや金網等で四方と上部が囲われた空間

ドローンが飛行範囲から逸脱しないよう、ネットや金網で物理的に閉じられている場所も屋内扱いとなります。(例:ゴルフ練習場、バッティングセンターなど)

 

これらの条件を満たしていれば、当該空間内での飛行は航空法の適用外となり、法的な許可や承認は不要です。

ただし、屋内での飛行であっても、撮影場所の管理者の同意が必要になるほか、使用する電波帯によっては無線資格が求められる場合があります。これらの点については、記事内で後述します。

※1参考:国土交通省「無人航空機に係る規制の運用における解釈について」令和7年3月28日 最終改正(国空無機第103905号)

 

屋内のドローン映像|3つの活用方法

屋内でのドローン撮影は、限られた空間だからこそ活きる独自の映像表現が可能です。

■ 【PR動画】社内の紹介で活用
■ 【配信動画】イベントの様子の記録・配信で活用
■ 【点検動画】設備の安全点検で活用

本記事では、これら代表的な3つの活用シーンをご紹介します。

 

【PR動画】社内の紹介で活用

採用活動において、求職者が職場環境を具体的にイメージできることは非常に重要です。そこで効果的なのが、ドローンによる「フロアツアー動画」。オフィス内を滑らかに移動する映像を通じて、臨場感のある社内の雰囲気を伝えられます。

職場内の雰囲気や実際に働く社員の様子を収録することで、職場への理解が深まり、入社後のギャップを減らす一助にもなります。

広いフロアや新社屋、リニューアルしたオフィスの紹介、あるいは周年イベントの記録映像などにも活用され、採用ブランディングや社内広報に効果的です。

本記事内、【動画あり】マイクロドローンで室内空撮をした事例で、実際にオフィス内をマイクロドローンで撮影した映像を公開しています。ぜひご覧ください。

 

【配信動画】イベントの様子の記録・配信で活用

社内イベントの記録にも、屋内ドローン撮影は活躍します。入社式や表彰式などのシーンを上空から撮影することで、場の雰囲気を立体的に記録可能です。

完成した映像は、社内報や社内SNSでの共有はもちろん、社外へのブランディング素材としても活用できます。

なお、外部の会場で撮影を行う場合は、施設管理者からの撮影許可が必要となるため、事前確認が重要です。

 

【点検動画】設備の安全点検で活用

工場や倉庫といった高所・狭所が多い現場では、点検用途でのドローン撮影も効果を発揮します。

人が立ち入るのが難しい箇所を安全かつ効率的に撮影でき、老朽化や損傷の状況の把握が可能です。

映像を蓄積すれば、経年劣化の傾向分析や事故予防の資料としても役立ちます。

 

【動画あり】マイクロドローンで屋内空撮をした事例

弊社ドローン東京のYouTubeでは、手のひらサイズのマイクロドローンを使って、オフィス内を撮影した様子をご紹介しています。

▼実際の撮影動画はこちら

 

小回りがきくというマイクロドローンの機体性能を活かして、デスク間の狭い通路や人物の近くといった箇所も飛行して映像を制作しました。

現場の臨場感や奥行き感が伝わり、通常の定点カメラや手持ちカメラでは得られない「空間の中に入り込んだような視点」を感じていただけたのではないでしょうか。

Check! オフィス内ドローン撮影のポイントと注意点

 

屋内で飛行できるドローンの種類

屋内での撮影には、使用するドローンの種類選びが非常に重要です。空間の広さや構造、撮影目的に応じて適した機体を選ぶことで、安全性と映像の質の両立が可能になります。

屋内の空撮に向いているドローンの種類は、次の2つです。 

■ マイクロドローン
■ 小型ドローン

これら2種類のドローンについて、特徴や注意ポイントを解説します。

 

マイクロドローン

屋内空撮で多く使用されているのが、手のひらサイズのマイクロドローンです。小型で小回りが利くため、障害物の多いオフィスや工場内でも柔軟に飛行可できます。

FPV(First Person View)による映像撮影に対応しているものも多く、ドローンのカメラ視点でリアルタイムに臨場感のある映像を記録できます。

ただし、操縦には高い技術が求められるため、撮影には専門のドローン操縦士への依頼がおすすめです。

 

小型ドローン

マイクロドローンよりやや大きいサイズの小型ドローンも、屋内撮影に用いられます。機体の安定性が高いため、広い工場や展示施設などの俯瞰映像を撮影したい場面では効果を発揮します。

一方で、プロペラの風圧が強く、飛行音も大きくなりがちなため、紙類や軽い備品がある空間や静音性が求められる環境では不向きとされやすいドローンです。

 

屋内のドローン撮影での注意点

屋内でのドローン撮影は航空法の適用外とはいえ、以下のようなケースに注意が必要です。

■ 周波数帯によって無線の資格が必要なケースがある
■ 撮影場所の管理者の同意が必要になる

ここでは、特に注意したい2つのポイントを解説します。

 

周波数帯によって無線の資格が必要なケースがある

屋内でのドローン撮影は航空法の適用外ですが、使用する電波によっては電波法が関わるため、注意が必要です。

とくにFPV(First Person View(※2))によるリアルタイム映像伝送では、ドローンから送信される映像の伝送に5GHz帯(5.7〜5.8GHz帯)の無線を使用するケースがあります。

5GHz帯は、日本国内では無許可・無資格での使用が法律で禁止されており、利用するには以下の条件を満たす必要があります。

 

【趣味での利用(非営利目的)の場合】

■ 「アマチュア無線技士(第四級以上)」の資格を取得すること
■ アマチュア無線局の開設申請を行い、免許を受けること

【ビジネスでの利用(営利目的)の場合】

■ 「陸上特殊無線技士(第三級以上)」の資格を取得すること
■ 無線局の開設申請を行い、免許を受けること

 

室内でも5GHz帯の電波を使って撮影したい場合には、免許の取得と無線局の開局が必要だという点に注意しましょう。

 

(※2)FPV(First Person View)とは! FPVドローンとは、搭載されたカメラの映像をリアルタイムで受信しながら操縦するドローンのこと。操縦者は専用ゴーグルの装着、またはモニターを見ながら、まるで自分が機体に乗って飛んでいるかのような視点で操作できる。

 

撮影場所の管理者の同意が必要になる

屋内でのドローン撮影は航空法の適用外であるため国への飛行許可は不要ですが、撮影を行う場所の管理者から、あらかじめドローン飛行および撮影許可を得る必要があります。

また、使用するドローンの種類によって、機体サイズや飛行音、風圧、撮影性能などが異なります。施設の構造や利用状況によっては、不適切な機体を使用すると他の利用者に迷惑をかけたり、安全面でリスクを生じることもあります。

そのため、事前に十分な打ち合わせを行い、目的に適した機体選定や飛行ルートの確認をしておくことが重要です。撮影当日には、撮影範囲・時間・安全対策を関係者間で共有し、トラブルの防止に努めましょう。

 

屋内での安全なドローン飛行のための準備事項

屋内でのドローン撮影は、限られた空間の中で人や物との距離が近くなるため、わずかな風圧や操作ミスが事故や破損につながるおそれがあります。安全に撮影を進めるには、現場環境に合わせた事前準備が欠かせません。

次のポイントを押さえておくことで、撮影当日のトラブルを防ぎ、安全な飛行を実現しやすくなります。

 

■ 窓やドアを閉める:ドローンが屋外へ飛び出すリスクを避けるため、すべての開口部は閉じる。
■ エアコンや送風機の調整:機体が風にあおられないよう、必要に応じて停止、または風量を抑える。。
■ 障害物を片づける:配線、パーテーション、立て看板など、撮影に不要で飛行ルート上にある障害物を事前に撤去する。
■ 紙類や軽い物を固定:風圧で飛びやすいチラシや卓上POPなどは、重しを置くか別の場所に移動する。
■ 関係者への事前周知:ドローンの飛行時間や撮影範囲、注意事項を現場スタッフにあらかじめ共有し、不要な接近や誤操作を防ぐ。

 

撮影場所の管理者とドローン操縦者で連携し、現場に応じた対応を進めていきましょう。

 

屋内での臨場感のあるドローン撮影はドローン東京におまかせください

狭い屋内空間でも滑らかで臨場感のある映像を撮影するには、高度な操縦技術と安全管理の徹底が欠かせません。

ドローン東京では、FPVドローンを活用したオフィス紹介やイベント記録、設備点検など、さまざまな用途に応じた屋内撮影に対応しています。撮影環境に応じて最適な機体と飛行プランを組み立て、安心・高品質な映像を提供いたします。

屋内でのドローン撮影をご検討の際は、お気軽にお問い合わせください。

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